油絵をはじめる時に必要な画材リスト:7選

様々な画材

これから油絵の道具を揃えたい方向け。

当記事では、油絵を始めるために必要な道具をまとめました。必要最低限の画材を知りたい人や、道具選びに迷っている人は是非ご覧ください。

これさえあれば油絵が描ける:7選

結論、以下の道具があればすぐにでも油絵を描けます。

  1. 油絵具
  2. 画溶液
  3. ブラシクリーナー
  4. パレット
  5. キャンバス
  6. イーゼル

結構色々あって全部選んで買うのは大変そうと思われた方もいると思います。でも、セットを購入すれば1~5までが一気に揃うので初心者がすぐに始めたい時にぴったりです。

ページの最後におすすめする画材セットを載せておきました。

まずはそれぞれの画材知識を持っておいた方がいいので、一つ一つ確認していきましょう。

油絵具

まずは基本の絵具選びです。

カラフルな絵具

初心者におすすめなのは12色のセット

油絵具は各メーカーから100色以上出されていることが多く、最初どの色を買ったらいいの??と迷ってしまいます。

まずは各画材メーカーから販売されている12色ほどの油絵具のセット品から選ぶといいでしょう。セットのメリットは基本的な色が網羅されていること。基本色があればその色を混ぜることで幅広い色が表現できます。

一方、混色では表現できない色、ターコイズ、オペラ等々もあるので、徐々に自分の作品に合わせて必要な色を買い足していくと良いと思います。

どこのメーカーがおすすめ?

代表的な6社です。この中から選べばまず間違いないという信頼できるメーカーです。

  • ホルベイン(日本)
  • マツダ(日本)
  • クサカベ(日本)
  • ターレンス レンブラント(オランダ)
  • ターレンス ヴァンゴッホ(オランダ)
  • ウィンザー&ニュートン(イギリス)
  • マイメリ(イタリア)

各メーカーの特徴は別の記事で紹介したいと思います。おすすめはホルベインです。品質がよく、他のメーカーと比べるとリーズナブルで多くの画材屋に置いてあり入手しやすいです。

参考までに筆者はホルベインのDUOというシリーズを使用しています。油絵具独特の匂いがなく、水にも溶けるので表現方法が多彩でいて、扱いやすいです。

筆

油彩筆には硬さや、形など様々な種類があります。作風にも影響してくる所なので、油絵を続けて行く中で色々試してみましょう。筆の種類については別記事で紹介します。

ここでは初心者におすすめの、ナイロンと豚毛の2種類を紹介したいと思います。

ちなみに絵具をキャンバスにのせる道具としてペインティングナイフもありますが、慣れるのに時間が掛かるので筆から始めると良いと思います。。

ナイロン筆がおすすめ

ナイロン筆には程よい硬さ(コシ)と滑らかさがあります。画面上で筆先をコントロールしやすいため、初心者向きだと思います。

最初は平筆2号・6号・8号・10号、ラウンド2号・6号・8号あたりがあれば良いでしょう。

おすすめは名村 NNナムロンです。

豚毛はポピュラー

多くの油絵セットに入っている筆が豚毛です。

ナイロンよりも硬い毛であり、そのコシの強さを用いて油絵具の立体感を表現するのに適しています。

こちらも最初は平筆2号・6号・8号・10号、ラウンド2号・6号・8号あたりがあれば良いでしょう。

おすすめはホルベインです。

画溶液

画溶液(溶き油)は絵具に混ぜて使うものです。種類によって、透明度や艶を与えるなど様々な表現や効果をもたらすことができます。自分の作品で表現したいイメージに合わせて選んでいくと良いでしょう。画溶液の種類については別の記事で紹介します。

最初に手に入れるべき画溶液は?

まずは「絵具の伸びをよくする」という目的で使うモノとして万能な「ペインティングオイル」(調合溶き油)が1本あれば大丈夫です。これだけで絵具の硬さ調整、艶出し、定着、乾燥促進の効果があります。

私は100均で買った小皿に出して使っています。油壺は画溶液を入れる専用容器で持ち運ぶこともできるので外で描くときには便利です。

ブラシクリーナー・筆洗器・石鹸

使用後の筆を手入れする道具として3つまとめさせてもらいました。

ブラシクリーナーは絵を描いた後に筆を洗うための液体、筆洗器はそれを入れるための容器です。

使い終わった筆についた絵具をウエスや、いらない布、新聞紙等で拭きとって、ブラシクリーナーで洗います。

こちらのように容器が筆洗器を兼ねているものもあります。外に持ち運びができて便利ですが、小さいのでわりとすぐに絵具で濁ってしまいます。

最後に筆用石鹸で残りの油分を落として流水でしっかりとすすぎます。

パレット

パレット

大きく分けて紙製と木製パレットがあります。

おすすめは紙パレット

表面がツルツルした紙でできているパレットで、使用後は紙をめくって捨てるだけなので後片付けが簡単です。

木製パレットは繰り返し長く使える

木製パレットは使い終わった後手入れをすることで繰り返し使えるというメリットがあります。掃除が面倒でなければ長く使える道具として選択してみるのもいいですね。

キャンバス

キャンバス

木枠に画布を張ったものがキャンバスで、これに絵を描きます。画布の種類は綿、麻、化繊など様々ありますし、サイズも0号から100号以上もあります。

自分で木枠と画布を選んで張ることもできますが、まずは「張りキャンバスというあらかじめ木枠に画布が張ってある既製品から始めてみましょう。

キャンバスのサイズ

キャンバスは縦横の比率の違いでF(人物)、P(風景)、S(正方形)という規格があり、号数の大きさでサイズ表示をしています。0号から100号を超えるサイズまであります。

キャンバスのサイズ表(mm) 1~10号

キャンバスサイズ表

まずはF3(273×220mmだいたいA4サイズくらい)の小さいサイズから初めてみてはどうでしょうか。

とにかくまずは練習、数を描きたいということであれば比較的安価なペーパーキャンバスボードを検討してみるのもいいと思います。

イーゼル

イーゼル

イーゼルは描くときにキャンバスを立てかけるものです。

卓上イーゼルという小さなものから、大きな作品を描くためのものまで様々なサイズがあります。

また、野外スケッチで使うためにコンパクトに折り畳めて持ち運びができるものもあります。

家でじっくりと描きたいというなら、キャンバスサイズの汎用性が高い木製のイーゼルをおすすめします。

必要だけど家にあるもので代用できそうなもの

絵皿

小さい皿

瓶に入っている画溶液をこの絵皿に出して筆に取ります。家にある使わない小皿などで代用できます。

後で述べますが、画溶液を持ち運ぶことができる油壷というものもあります。

ウエス(布)

ウエスとは使い捨ての布のことです。

絵を描くときに画面を擦ったり、余分な筆の絵具を拭き取ったりいろいろ活躍してくれます。

使わなくなったシーツ、シャツをハサミで程よいサイズにカットして自分で作ることもできます。

あれば便利なもの

油壷

画溶液を入れるための容器でキャップが付いているので、野外で描いたり絵画教室などに持ち運ぶことができます。

キャンバスクリップ

まだ乾いていない油絵キャンバスを持ち運ぶ時に使います。絵画教室で油絵を描いて家に持って帰る方には必要となってきます。

使い方は同じサイズの2枚のキャンバスを、描画面を内側にしてクリップで留めます。そうすると2枚のキャンバス面の間にすき間ができるので、描いた面を保護しながら持ち運ぶことができます。

参考書籍

はじめて油絵を描こうと思っても、どうやって書き始めたらいいのかわからない。

そんな時に1冊なにか参考になる本があれば心強いですよね。

私のおすすめの参考書は「楽しく描く 油絵 Style & Process」です。いろんな作家さんの作風の絵が載っています。

おすすめの油絵画材セット

上記の画材を買えばいいのはわかったけど選ぶのが大変という方はセットを購入しましょう。

「油絵具、筆、画溶液、クリーナー、油壷、筆、ペインティングナイフ、パレット」がセットになって入っていて、ケース付きなので持ち運びにも便利です。

後はキャンバスイーゼルがあれば描くときに必要な最低限の道具が揃います。

ホルベイン

クサカベ

ウィンザー&ニュートン

以上、油絵をはじめる時に必要な画材の紹介でした。

画材選びも大事ですが、まずはサクッと揃えてしまい、描き始めることが大切だと思います。

素敵な油絵ライフをスタートさせましょう。

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